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YAMAHAのギターアンプのFシリーズ。
(写真のモデルはYAMAHA F100-112になります。)
現在、このアンプを知っている人はかなり少なくなっているのではないでしょうか!?
1979年7月にYAMAHA社から発売されたエレキギター用のトランジスタアンプです。
当時は新品価格で¥100000もしていました。
何年も前に生産終了しているアンプですが、
いまだにネットでは中古をさがしている方々も多数います。
現在も中古だとこの辺りのモデルを見かけます。
F50-112
2ch 出力50W 12インチスピーカー×1
F100-112
2ch 出力100W 12インチスピーカー×1
F100-115
2ch 出力100W 15インチスピーカー×1
F100-212
2ch 出力100W 12インチスピーカー×2
F100G
2ch 出力100W ヘッドタイプ
当時は、Roland JC-120と並んで常設していたスタジオも多かったアンプです。
(1980年代くらいですね。)
現在でも、常設しているスタジオがあったりします。
では、なぜいまだにそんなに人気があるのかというと、
トランジスタアンプなのに、
甘く太い音を出音してくれます。
真空管(チューブ)アンプを超えたトランジスタアンプ
なんて言われていたりもしました。
実際の音は、
癖が無く、素直な音。
なおかつ音が太い。
和製メサブギーなんて言われていたりもしたそうです。
確かにメサブギーのマークシリーズに少し(!?)近いかもしれません。
本物の真空管アンプと比べると、
さすがに音のツヤは劣るものの、
当時はトランジスタアンプとは思えない音を出音してくれました。
トランジスタなのに機械っぽさが少ない温かみのある音で、
小ぶりなボディからは想像できないほどの音圧があり、
スタジオで他の楽器の音に埋もれず、音が抜けてきます。
JC-120は基本的に、
音質の変化の無い音を出音するのを目的に設計されたアンプのため、
キーボード用のアンプとして使用することも多いですが、
Fシリーズは音が太いため、
当時スタジオでFシリーズがあった場合は、
多くのギタリストは好んでこっちを使っていたようです。
歪みエフェクターとの相性も抜群で、
JC-120を使用した時のような、
・シャリシャリ感
・カリカリ感
が無く、太く抜けのある音が作れます。
リバーブは本物のスプリングを使用しているため、
スプリングリバーブは上質なリバーブトーンです。
他のエフェクトペダルとの相性も非常にいいです。
ちなみに、アンプ本体で歪みを作っても、そこまで強烈な歪みサウンドは作れません。
現在は技術の進歩で多くのアンプメーカーで、
手軽に上質なサウンドを作ることができます。
トランジスタアンプのモデリングレベルも格段に上がっていますし。
中国製の某アンプメーカーのアンプでもかなりいい音が出ます。
さらに価格がかなり安くなっています。
ですので、YAMAHAさんとしては、
わざわざFシリーズを販売する意味がないのかもしれないですね…
私、Fシリーズ大好きですので、
個人的な感想ですが、
定価を下げて復刻してくれないかな~
現在は、YAMAHAのギターアンプといえば
THRシリーズがかなり人気ですね。
小型の家庭用アンプですが、
クリーンからハイゲインまでのアンプモデリングがあり、
空間系のエフェクターも内蔵していて、
パソコンにもUSB端子で接続できてしまう!
クリーンチャンネルはFシリーズとまではいかないものの、
同じYAMAHAなので、多少は近い音が出ると思います。
リンク
さらにはTHR100Hの、
アンプヘッドもありましたけど、
生産終了してますね…
あまり需要がなかったのかな~!?
そうだ、
コンボタイプの100ワットバージョンを開発して、
(JC-120の対抗馬的な)
アンプモデリングの種類にFシリーズの音を追加して、
新たに発売するっていうのはどうですか!?
ねえねえYAMAHAさん!
アンプの基本的な使い方が分からない方は、まずはこちらのページをご覧ください。
↓↓↓
アンプの使い方【基本編】
使い方が分かる方も、再確認で見る価値アリです!
それでは、各ツマミを左から順に見ていきたいと思います。
■フロントパネル■
HIGT (INPUT)
楽器の入力端子です。
HIGHインピーダンスの入力端子です。
通常はこちらのINPUTを使用すれば大丈夫です。
LOW (INPUT)
楽器の入力端子です。
LOWインピーダンスの入力端子です。
電池を内蔵したアクティブギター用に適した入力端子です。
A/B (ミニスイッチ)
AチャンネルとBチャンネルの切り替えスイッチです。
・Aチャンネル … CLEANチャンネル
・Bチャンネル … DRIVEチャンネル
VOLUME (A)
A(CLEAN)チャンネルのボリュームを調節するツマミです。
ボリュームノブを引っ張るとAチャンネルのFAT回路がONになり少し高音域が強調されます。
音が少し前に出てくるイメージです。
FATはお好みでON / OFFしてください。
GAIN (B)
B(DRIVE)チャンネルの歪みを調節するツマミです。
ボリュームノブを引っ張るとBチャンネルのFAT回路がONになり高音域が強調されます。
音が少し前に出てくるイメージです。
FATはお好みでON / OFFしてください。
MASTER VOL (B)
B(DRIVE)チャンネルのボリュームを調節するツマミです。
TREBLE
高音域の周波数を調節するツマミです。
TREBLEノブを引っ張るとBRIGHT回路がONになり高音域が強調されます。
BRIGHTはお好みでON / OFFしてください。
回路的にはボリュームポットにハイパスコンデンサーを咬ましてON/OFFする仕組みです。
ハイパスなのでボリュームやゲインがフルの時は効果がなく絞った時ほど効きが強くなります。
MIDDLE
中音域の周波数を調節するツマミです。
BASS
低音域の周波数を調節するツマミです。
PARAMETRIC EQ
・LEVEL … 中音域の調節
・Q … 中音域の波形の調節
・FREQUENCY … 周波数の調節
このアンプの音作りの肝となる部分です。
3つのツマミを調節して音作りします。
イコライザーのMIDDLEを調節するより音の変化が大きいです。
REVERB
REVERB (残響音)を調節するツマミです。
ツマミを右に回せば回すほど、音が広がっていきます。
REVERBが必要ない人はツマミは 0 の位置にしておきましょう。
ON / OFF / ON (POWER)
電源のON / OFFスイッチです。
それでは、リヤパネルも見ていきたいと思います。
■リヤパネル■
1 (SPEAKER)
メインスピーカーを接続する端子です。
2(EXT) (SPEAKER)
外部スピーカーを接続する端子です。
基本的には使用する事が無い端子なので、何も差し込まなくて大丈夫です。
スピーカー単発の場合は表記の通り、
・1 OR 2 : 4~8 OHMS/SPEAKER
になります。
外部スピーカーを追加したり3段積みにする場合は表記の通り、
・1 + 2 : 8~16 OHMS/SPEAKER
になります。
DIRECT OUT
アンプの音をライン出力できます。
他のギターアンプのラインインやミキサーに接続したり、レコーディング機器等に接続して録音する時に使います。
REVERB (FOOT SW)
外部フットフットスイッチを差し込む端子です。
フットスイッチでリバーブのON / OFFが可能になります。
A/B (FOOT SW)
外部フットフットスイッチを差し込む端子です。
フットスイッチでAチャンネルとBチャンネルの切り替えが可能になります。
■クリーンサウンド・基本セッティング■
Aチャンネルを使用
・A/Bスイッチ … Aチャンネルに切り替えてください。
・VOLUME(A) … 適度に調節してください。
・FATスイッチ(A) … お好みでON / OFFしてください。
(・GAIN(B) … Aチャンネルでは使用しません。)
(・MASTER VOL(B) … Aチャンネルでは使用しません。)
・TREBLE … 5 を基準に適度に調節してください。
・BRIGHTスイッチ … お好みでON / OFFしてください。
・MIDDLE … 5 を基準に適度に調節してください。
・BASS … 5 を基準に適度に調節してください。
・LEVEL(PARA EQ) … 時計の 12時 の位置を基準に適度に調節してください。
・Q(PARA EQ) … 時計の 12時 の位置を基準に適度に調節してください。
・FREQUENCY(PARA EQ) … 時計の 12時 の位置を基準に適度に調節してください。
・REVERB … 必要ない人は 0 の位置にしておきましょう。
この設定で基本的なクリーンサウンドが出せます。
後はFATスイッチやBRIGHTスイッチやイコライザーを微調整してバンドサウンドに馴染むように、
自分好みのサウンドを作ってみてください。
自分のお気に入りのオーバードライブやディストーション等のエフェクターを繋げば、
簡単に上質な歪みサウンドが出せます。
■歪みサウンド・基本セッティング■
Bチャンネルを使用
・A/Bスイッチ … Bチャンネルに切り替えてください。
(・VOLUME(A) … Bチャンネルでは使用しません。)
・GAIN(B) … 5 を基準に適度に調節してください。
・FATスイッチ(B) … お好みでON / OFFしてください。
・MASTER VOL(B) … 適度に調節してください。
・TREBLE … 5 を基準に適度に調節してください。
・MIDDLE … 5 を基準に適度に調節してください。
・BASS … 5 を基準に適度に調節してください。
・LEVEL(PARA EQ) … 時計の 12時 の位置を基準に適度に調節してください。
・Q(PARA EQ) … 時計の 12時 の位置を基準に適度に調節してください。
・FREQUENCY(PARA EQ) … 時計の 12時 の位置を基準に適度に調節してください。
・REVERB … 必要ない人は 0 の位置にしておきましょう。
■その他・雑感■
通常のTREBLE・MIDDLE・BASSだけでなく、
PARAMETRIC EQで調節すれば、
かなり幅広い音が作れます。
ツマミの数も少なく、
ほとんど迷うことなくクリーンから歪みまで音作りができるのも、このアンプの魅力です。
個人的な好みは、
A(CLEANL)チャンネルに、
自分のお気に入りのオーバードライブやディストーション等のエフェクターを繋いで、
歪みサウンドを作ります。
もちろん個人練習などで時間をかけて、微調整して音作りをしていく必要はありますよ。
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