BOSS MT-2 Metal Zone 使い方・音作り.セッティング・評価 (ボス) ハイゲインディストーションペダルの元であり象徴




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BOSS MT-2 Metal Zone 使い方・音作り・セッティング・評価 (1).jpg

BOSS (ボス)
MT-2
Metal Zone (メタル ゾーン)

BOSS・公式サイト
BOSS・MT-2




黒色の筐体がいかにもな感じの、

ハイゲインディストーションペダルです。

商品名の通り、

メタルサウンドをイメージして開発されています。

このエフェクター自体で、

伸びやかなサステインと、

太くタイトな歪みを、

手軽に作ることができます。

一部では、

メタゾネ

なんて愛称で呼ばれています。



1991年に発売されて、

現在も売れ続けている歪みエフェクターです。

発売されてから今年(2021年)で、

30年以上も売れ続けている歪みエフェクターです。

しかも、

なんと、

累計で100万台以上のセールスを記録しているそうで、

BOSSのコンパクトエフェクター史上、

最も売れた歪み系ペダルなんて言われています。

(すごすぎる…)

現在でもプロ.アマ問わず、

初心者から超一流のプロまで、

幅広い層の方々に愛されて、

使用されているディストーションペダルです。

2021年に30周年を記念した限定モデルの、

MT-2-3A

というのも発売されています。



まず、

このエフェクターめちゃくちゃ歪みます。

当然ですよね、

Metal

Zone

なんですから。

現在市場で販売されている、

多くのハイゲインディストーションの元となり、

象徴するペダルだけのことはあります。

セミパラメトリックのMIDDLEを備えた3バンドEQは、

各帯域を15dBまでブースト/カットできて、

サウンドキャラクターを自在にコントロールすることが可能です。

ハードロックからデスメタルまで、

かなり幅広いサウンドを作ることができます。



ですが、

このエフェクターの利点でもあり、

欠点でもあることなんですが、

どんな機材を使っても、

MT-2を繋げば、

MT-2の音になってしまいます。

良くも悪くも、

とにかくメタルゾーンはキャラクターが濃いです。

逆に言えば、

初心者が使用しても、

簡単にプロっぽいサウンドになります。

上級者が使用すると、

ついついミュートプレイでズクズク鳴らしたくなるでしょう。

逆に、

ピッキングのニュアンスもへったくれもないので、

『あんまり楽しくない…』

と思う人も多々いると思います。

いや、実際に多々いるんですよ。



簡単にプロっぽいサウンドが作れる半面、

MT-2の最大の欠点がありまして、

上手く調節できないと、

バンドで合わせた時に、

音が抜けてきません…

他の楽器にかき消されてしまいます…

(音作りが上手い人は問題ありませんが…)

サウンド自体のシャリシャリ感がかなり強いんですよね。

歪みが強いため、

どうしても音が細くなってしまうんですよね。

ま~、それがMT-2のサウンドなんですが。

逆に、

家の小型アンプで、

小音量で音作りした場合は、

最高に良い音がします!

一人で弾いたら最高のエフェクターです。

家で鳴らして音作りしたサウンドで、

スタジオに入ってセッションすると、

音が抜けてこない…



ですが…



今ではMT-2をさらにパワーアップさせた、

技WAZA CRAFTのMT-2Wが販売されています。

オリジナルのサウンドを継承したスタンダードモードと、

オリジナルをパワーアップさせて、

ワイドレンジサウンドを創り出すことができるカスタムモードの、

2つのモードを切り替えることができます。

で、

カスタムモードの方なんですが、

スタンダードモードよりも、

ミドルが持ち上がって音が太くなり、

かなりバンドでも使えるサウンドになっています。

単純にイコライザーのミドルを上げたのとは違う、

音の太さを得ることができます。

ピッキングのニュアンスも、

かなり表現できるようになりました。

(その分、ミスしたらバレやすいということです。)

スイッチ1つで切り替えができるので、

非常に簡単ですし、

優秀ですよね。

というか、

カスタムモードを使ったら、

もうスタンダードモードには戻れないかも…




歪みの種類は、

UK(イギリス)タイプのMarshall(マーシャル)、

US(アメリカ)タイプのFenderやMESA BOOGIE(メサブギー)と、

UKとUSでアンプ界を大きく二分します。

それぞれの歪みの特徴として、

UKタイプ
・ストレートで扱いやすい歪み

USタイプ
・音の芯が太い
・少しファズ的な荒々しい歪み



どちらが良いというのは無く、

これは使用する人の完全な好みです。

私はどちらも大好きです。



MT-2はどちらのタイプかというと、

UKタイプです。

・ストレートで扱いやすい歪み
・シャープで鋭く歪む

マーシャル系の音の質感ですね。

USタイプのゴリゴリな感じでは無いですね。



歪みの量の可変域が広いため、

使い方は人それぞれで、

様々な方法があります。



よく、いろいろなサイトで、

MT-2のサンプルセッティングなんかを目にしますが、

ハッキリ言って参考にしなくても大丈夫です。

・HIGH
・LOW
・MIDDLE
・MID FREQ
・DIST

これらを5(時計の12時の位置)の位置にしてから、

まずは音を出してみてください。

そこからツマミを1個ずつ0~10まで回して、

どれぐらい音が変わるのか確認してみてください。

あとは自分の好みで適度に調節してみてください。

たったこれだけで、

簡単に上質な歪みが作れてしまいます。

難しく考える必要はありません。



音のキャラクターの個性が強いため、

JC-120との相性は抜群です。

マーシャルのJCM2000のクリーンチャンネルに繋いだ場合は、

正直、微妙な感じです…

というか、

JCM2000のクリーンチャンネルは、

個性が強いエフェクターとの相性は、

基本的にあまり良くありません。

SANSAMPのGT2などのアンプシミュレーター系も、

基本的に相性はあまり良くありません。

アンプの個性とエフェクターの個性が、

ぶつかり合う感じです。

(ま~、セッティング次第ですけどね。)



Metalと名前が付くものの、

歪みの量をかなり抑えて、

上手くサウンドメイクすると、

少し軽めの歪みも、

かなり良い感じで作ることができます。

一般的なオーバードライブを使わず、

あえてこの使い方をしているギタリストもいるんですよね。

この使い方なら、

スタジオに入ってセッションすると、

音が抜けてきます。



MT-2自体を、

・プリアンプ的
・アンプシミュレーター的

に見立てて、

上手くサウンドメイクしている人もいます。

キャラクターの個性が強いため、

こんな使い方もできるんですね。





MT-2の公式ページに、

こんな楽しいものが用意されています。

BOSS MT-2 Metal Zone 使い方・音作り・セッティング・評価 (3).PNG

・ギター
・MT-2
・アンプ

それぞれを変更して、

サウンドの違いを堪能できます。

これだけでMT-2のサウンドイメージができてしまいます。

これ、楽しすぎます。

YouTubeでいろいろな動画を見るより、

これをいじってる方が音がよくわかるかも。

というか、

他の全てのエフェクターでも、

この機能を作ってくれないかな~!?

ねえねえ、Rolandさん!?

BOSS・公式サイト
BOSS・MT-2



各ツマミの説明



BOSS MT-2 Metal Zone 使い方・音作り・セッティング・評価 (2).jpg



LEVEL

エフェクターの音量調節のツマミです。





HIGH

2連軸ポットの上側になります。

高音域の周波数を調節するツマミです。

5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。





LOW

2連軸ポットの下側になります。

低音域の周波数を調節するツマミです。

5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。





MIDDLE

2連軸ポットの上側になります。

中音域の周波数を調節するツマミです。

5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。





MID FREQ

2連軸ポットの下側になります。

MIDDLEツマミの周波数の位置を調節できます。

200Hz~5kHzの範囲で調節できます。

5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。





DIST

一般的な歪みの量を調節するツマミです。

5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。



MT-2の兄弟機種



現在はMT-2をさらに進化させた後継機種も販売されています。

兄弟機種もなかなか良いですよ。

いや、かなり良いですよ。



MT-2W

BOSS・公式サイト
BOSS・MT-2W

技WAZA CRAFT の魂が宿ったMT-2です。

オリジナルのサウンドを継承したスタンダードモードと、

オリジナルをパワーアップさせて、

ワイドレンジサウンドを創り出すことができるカスタムモードの、

2つのモードを切り替えることができます。

カスタムモードはなかなか良いです。






ML-2

BOSS・公式サイト
BOSS・ML-2

MT-2とは一味違う、

ハイゲインディストーションペダルです。

重低音かつシャープな輪郭で、

MT-2より音の重心が低く、

少し粗めの歪みです。

こちらもなかなか良いです。






ST-2

BOSS・公式サイト
BOSS・ST-2

幅広い歪みキャラクターと、

スタックアンプ特有のパワー感を融合した、

コンパクトエフェクターです。

マーシャル系の歪みサウンドに、

キャビネットシミュレーターを搭載したような、

音圧のあるサウンドが簡単に作れます。

ある意味アンプシミュレーターですね。

JC-120との相性がめちゃくちゃ良いです。

音が太い!




オススメ動画



いろいろな方が分かりやすく試奏動画をアップしてくれています。

改めて見てみると、参考になる事がいろいろとありました。

よかったら見てみるのも良いと思います。



BOSS・公式動画
https://www.youtube.com/watch?v=6BSzRzLK5Oc



BOSS・MT-2動画集
https://www.youtube.com/results?search_query=boss+mt-2



その他・雑感



ここまでMT-2についてお話してきましたが、

いかがでしたか!?



世界的に人気で超定番となる理由がやっぱりあるエフェクターですね。

さらに、技WAZACRAFTのようにモディファイされるということは、

元々のオリジナルの質が高いということなんですよね。

技WAZACRAFTのカスタムモードは、

なかなか良いです。

定価で¥15000(税抜)程度しますが、

1個のエフェクターに、

・スタンダードモード
・カスタムモード

2種類のハイゲインエフェクターが入っていると思えば、

意外と安い買い物かも!?

というか、

技WAZACRAFTのMT-2W、

ちょっと欲しいかも…



海外のアーティストはBOSSというメーカーを信頼して、使用しています。

海外では日本製って信頼度高いんですよね~。

(車も、海外では日本車って信頼度高いですよね。)

MT-2は世界中のギタリストが、

一度は使用したり、音を聞いたことがある、

と言っても過言ではないエフェクターです。



私はBOSS大好きです!

何と言ってもBOSSのコンパクトエフェクターは、

裸足で踏んでも痛くない!

これ結構重要です!



ギタリストなら1個持っていても損はありませんし、

手っ取り早くハイゲインサウンドを試してみたい人は、

とりあえず、メタルゾーンでしょ。



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