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TECH21 (テック21)
SANSAMP (サンズアンプ)
GT2
リンク
今では、
世界中で定番となっているエフェクター、
いや、エフェクター以上のエフェクターである、
SANSAMP(サンズアンプ)!
1989年にサンズアンプの代名詞ともいえる、
SANSAMP Classic
が発売されました。
『ラインというシチュエーションでもアンプの迫力あるサウンドを表現する』
というコンセプトで、
現在では当たり前になっている、
アンプ.シミュレーター
の概念を確立しました。
しかも、
SANSAMPの回路は基本的に、
デジタルではなくアナログなんです。
アナログ特有の温かみのあるサウンドなんです。
販売元のTECH21は、
『AMP EMULATOR (アンプ エミュレーター)』
『アンプに張り合う』
という表現を使っています。
そして、押さえておきたいのが、
SANSAMPは、
アンプ.シミュレーターである!
ということです。
単なるエフェクターではないのです。
SANSAMPの『SANS』とは、
フランス語で『~なしに』
という意味です。
つまり、
アンプなしでもアンプの迫力あるサウンドを実現してくれる!
という意味合いが込められています。
実際のレコーディング現場でも、
ライン録音時にSANSAMPを通して、
アンプの音圧感や迫力を得ているプレイヤーが多いのです。
Classicは、
サウンドバリエーションが非常に豊かで、
もともとはギタリストを対象に開発されたものにも関わらず、
多くのベーシストをも魅了しました。
そして、ギタリストのみならず、
ベーシストにも大きな反響を呼んだCLassicのあとを受け、
1992年に、
BASS DRIVER DI
が発売されました。
こちらも大人気となり、
現在はベース用の、
アンプシミュレーター
や
プリアンプ
として、
世界一有名で定番となったエフェクターです。
そして、今回のGT2は、
CLassicの思想をそのまま受け継いだ、
シンプルバージョンのSANSAMPです。
CLassicでは表現できなかった、
強烈なハイゲインサウンドが最大の得意技です。
オールドフェンダーやオールドマーシャル、
改造マーシャルやハイゲイン.メサブギー、
これらのサウンドを簡単にサウンドメイクできてしまいます。
操作性もCLassicより簡単になりました。
しかもCLassicより価格が安い!
現在では、
・お手軽にポケットサイズで持ち運びができる
・簡単に上質な真空管アンプの歪みが出せる
・ハイゲインサウンドも簡単に出せる
このようなエフェクターでありアンプシミュレーターは、
GT2が一番の定番となっています。
3ポジションのキャラクタースイッチを3個装備し、
27通りの組み合わせが可能です。
(3×3×3 = 27)
チューブエミュレーター回路のハイパフォーマンス化によって、
チューブアンプの音を即座にプレイできるように、
GT2は開発されました。
簡単なスイッチの選択で、
アンプをマイキングした音を再生でき、
目的に応じてイコライザーがサウンドメイクを助けます。
各キャラクタースイッチは、
最も一般的なチューブアンプキャラクターが分析され、
回路上に網羅されています。
それぞれを自由に組み合わせることによって、
様々な音作りが可能です。
CLassicもGT2も、
両方使ったことのある私の感想としては、
CLassicで出せる音は、
基本的にGT2で出せます。
CLassicの小さなミニスイッチを切り替えるより、
GT2のスイッチとイコライザーを調節した方が、
簡単に音作りできます。
ですが、
CLassicのデザインと操作性が好きで、
『やっぱりCLassicが好きなんです~』
という人もいます。
ま~、
そこは人それぞれですね。
あと、
ACアダプター(9V)が使えるのは当然ですが、
9V電池も使用できます。
9Vのアルカリ電池を使用すると、
約100時間の連続使用が可能です。
今まで、
数々のエフェクターを購入しては、
手放していく…
の繰り返しをしていますが、
このGT2だけは、
購入してからず~っと愛用しています。
2000年頃に購入したので、
今年(2021年)で20年以上使用しています。
しかも、
私のGT2は初期型です。
現行品との違いは、
LEDの位置だけです…
…
現行品はLEDが見やすいように、
ミニスイッチの右側に付いていますが、
初期型は本体の上側です。
違いはそれだけです…
よく、
『SANSAMPを使うとSANSAMPの音になってしまう…』
といわれますが、
ま~、それはしょうがないかと。
だってアンプ.シミュレーターなんですから。
ですが、実際に使ってみると、
そんな事どうでもよくなるくらい、
素晴らしいサウンドを出してくれます。
個人的には、
ノイズが少しだけ多いのが気になるのですが、
スタジオやライブで使うなら全く問題ありません。
(ラインレコーディングで使用すると、やっぱりちょっと気になるかな~)
それでは、
各ツマミの説明をした後で、
音作り.サウンドメイクをお話したいと思います。
■各ツマミの説明■
LEVEL
エフェクターの音量調節のツマミです。
HIGH
高音域の周波数を調節するアクティブトーンコントロールのツマミです。
◀▶の表記がありますが特に気にせずに、
5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。
LOW
低音域の周波数を調節するアクティブトーンコントロールのツマミです。
◀▶の表記がありますが特に気にせずに、
5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。
DRIVE
一般的な歪みの量を調節するツマミです。
5(時計の12時の位置)を基準に適度に調節するといいと思います。
MIC
アンプをマイク録るする際、マイクの位置を選択するのと同様のキャラクターを決定します。
どのキャラクターも反響のない部屋を使用したことを想定しています。
OFF AXIS (オフ アクシス)
スピーカーのエッジをオンマイキングしたキャラクターです。
CENTERを基本に、さらに重低音をアップさせた感じです。
CENTER (センター)
4×12のCelestionキャビネットをオンマイキングしたキャラクターです。
CLASSIC (クラシック)
コンボアンプに入ったオールドJensenスピーカーをマイキングしたキャラクターに近いです。
ミッドレンジの成分が多く、音が太いです。
これオススメです。
MOD
アンプのゲインストラクチャーを変化させます。
CLEAN~HOT WIREDになるにつれてハイゲインになります。
HOT WIRED (ホット ワイアード)
改造アンプのウルトラドライブを生むセットアップです。
HI GAIN (ハイ ゲイン)
プリアンプ部に12AX7のエクストラゲインステージを追加したセットアップです。
CLEAN (クリーン)
一般的なチューブアンプのセットアップです。
表記はCLEAN(クリーン)ですが、AMPのスイッチをCALIFORNIAかBRITISHにして、DRIVEをかなり上げて使用すると結構歪みます。
真空管のニュアンスに一番近いのはこちらです。
AMP
それぞれのスイッチは、それぞれのアンプのキャラクターをあらゆる角度から研究した結果、設定されています。
単純なイコライジングやゲイン設定ではありません。
それぞれのアンプには、異なる入力感度、ダイナミックレンジがありプレイヤーの演奏によって、異なったトーンを生み出します。
CALIFORNIA (カリフォルニア)
Mesa/Boogie スタイル
BRITISH (ブリティッシュ)
Marshall スタイル
TWEED (ツイード)
Fender スタイル
■GT2の音作り.サウンドメイク■
全部で27通りのサウンドが作れるため、
使い方は人それぞれで、
様々な方法があります。
よく、いろいろなサイトで、
GT2のサンプルセッティングなんかを目にしますが、
ハッキリ言って参考にしなくても大丈夫です。
ギターやアンプが変われば、
当然セッティングが変わるからです。
まず初めに、
GT2を使用する場合は、
アンプのチャンネルを、
クリーンチャンネルに設定して、
GT2を繋いでください。
GT2自体が、
アンプシミュレーター
であり、
プリアンプ
でもあるので当然ですよね。
家でサウンドチェックする場合は、
家庭用アンプのチャンネルを、
クリーンチャンネルに設定して、
GT2を繋いでください。
スタジオで音出しする場合はJC-120がオススメです。
まずは、
・MIC
・MOD
・AMP
ミニスイッチを1個ずつ変更していってください。
自分にとって基本となる組み合わせを見つけてください。
自分の好みのミニスイッチの位置が決まったら、
・HIGH
・LOW
・DRIVE
これらを5(時計の12時の位置)の位置にしてから、
そこからツマミを1個ずつ0~10まで回して、
どれぐらい音が変わるのか確認してみてください。
あとは自分の好みで適度に調節してみてください。
たったこれだけで、
簡単に上質な歪みが作れてしまいます。
難しく考える必要はありません。
音のキャラクターの個性が強いため、
JC-120との相性は抜群です。
マーシャルのJCM2000のクリーンチャンネルに繋いだ場合は、
正直、微妙な感じです…
というか、
JCM2000のクリーンチャンネルは、
個性が強いエフェクターとの相性は、
基本的にあまり良くありません。
GT2以外のアンプシミュレーター系も、
基本的に相性はあまり良くありません。
アンプの個性とエフェクターの個性が、
ぶつかり合う感じです。
(ま~、セッティング次第ですけどね。)
ですが、
JCM2000でも上手に使う方法があります。
アンプのセンド/リターン(SEND/RETURN)を使う方法です。
アンプのINPUTにシールドを差し込むのではなく、
センド/リターンのリターンにシールドを差し込みます。
ギター
↓
GT2
↓
アンプのリターン (パワーアンプ)
この方法ならアンプのプリアンプ部分をスルーして、
パワーアンプ部分にGT2の音を直接送ることができます。
フロントパネルのツマミ等は効かなくなるので、
GT2単体で音作りすることになります。
これは、アンプが変わっても活用できます。
GT2を使用する場合は、
EFFECTS LOOPのLOOP LEVELのスイッチを、
ONに設定します。
(接続機器の入出力レベルが低いためです。)
この時の注意点として、
GT2のLEVELのツマミを必ず、
0の位置にしてから音を出してください。
アンプのプリアンプを通してないため、
GT2のLEVELのツマミが、
全体のマスターVOLUMEのツマミになるからです。
この使い方の欠点は、
クリーンサウンドが出せないことです。
GT2をOFFにすると、
ギター
↓
アンプのリターン
になるため、
一気に大音量になってしまうんです。
クリーンサウンドを使わない人は問題ないですけどね。
もしくは、
マスターVOLUMEとして代用できるエフェクターを、
GT2の後ろに繋げば、
クリーンと歪みを切り替えできますね。
あと、
個人的にオススメなセッティングなんですが、
JC-120で普通に使う場合も、
JCM2000のリターン差しで使う場合も、
MICのツマミを、
CLASSICにしておくと、
太い歪みサウンドが作れます。
JC-120だと効果絶大です。
よろしければ試してみてください。
■GT2の兄弟機種■
GT2の兄弟機種を紹介したいと思います。
兄弟機種もなかなか良いですよ。
いや、かなり良いですよ。
CLASSIC
GT2の元になった初代SANSAMPです。
GT2が発売されてからも、
このデザインと操作性を含め、
人気が衰えることはありません。
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BASS DRIVER DI
世界一有名で定番の、
ベース用のSANSAMPです。
プリアンプとして使用したり、
歪みエフェクターとして使用したり、
BLENDツマミを0にしてイコライザーとして使用したり、
使い方は無限大です。
クリーンサウンドのサウンドメイクで、
ギタリストが使用することもあります。
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■オススメ動画■
いろいろな方が分かりやすく試奏動画をアップしてくれています。
改めて見てみると、参考になる事がいろいろとありました。
よかったら見てみるのも良いと思います。
SANSAMP・GT2動画集
https://www.youtube.com/results?search_query=sansamp+gt2
■その他・雑感■
ここまでGT-2についてお話してきましたが、
いかがでしたか!?
今では、
世界中で超定番になっている、
歪みエフェクターであり、
アンプシミュレーターであり、
小型プリアンプでもあります。
ギタリストなら1個持っていても損はありませんし、
ベーシストが持っていても損はありません。
持っていなくても、
楽器店に行った際は是非試奏して、
その音を知ってもらいたい、
そんな歪みエフェクターです。
個人的には絶対に生産終了しないでほしいエフェクターです。
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